ジギョケイ支援 › 書き方ガイド
事業継続力強化計画の「自然災害等の影響」欄の書き方
——ハザードマップの数値を、5カテゴリに翻訳する
事業継続力強化計画(ジギョケイ)の認定申請でつまずきやすいのが、「自然災害等の発生が事業活動に与える影響」の欄です。 この記事では、どの地図からどの数値を拾い、どう書くかを、参考文例つきで解説します。
1. 求められていること(3つ)
①拠点ごとに確認する(本社と工場が別なら両方) ②数値を明記する(予想震度・浸水高など) ③影響をヒト・モノ・カネ・情報・その他の5カテゴリに分けて書く——の3点です。 確認ツールとして国が案内しているのは、重ねるハザードマップ(国土交通省・国土地理院)やJ-SHIS(防災科研)などの公式データです。
2. どの地図から、どの数値を拾うか
| 災害 | 拾う数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 洪水 | 想定最大浸水深(◯m)・浸水継続時間(水が引くまでの日数) | 重ねるハザードマップ |
| 地震 | 30年以内に震度6弱以上が発生する確率(◯%) | J-SHIS |
| 土砂災害 | 警戒区域・特別警戒区域への該当 | 重ねるハザードマップ |
| 津波・高潮 | 浸水想定の有無と想定浸水深 | 重ねるハザードマップ |
| 液状化 | 地形分類からみた液状化の可能性 | J-SHIS(微地形区分) |
| 内水(大雨の排水不能) | 内水浸水想定(掲載自治体のみ・未掲載と区域外は別物) | 重ねるハザードマップ |
※地図に色がない場合、「区域外」と「データ未整備(未掲載)」は意味が異なります。特に内水は国のポータル掲載が一部の自治体に限られるため、「色がない=リスクなし」とは書けません。
3. 5カテゴリへの「翻訳」——参考文例
【ヒト】当拠点では30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率が89.5%(出典: J-SHIS)。発災時は従業員の負傷、公共交通停止による出社困難、安否確認の遅延が想定される。
【モノ】本社(△△県□□市)は洪水浸水想定区域内(想定最大浸水深3.0〜5.0m・浸水継続時間2週間以上、出典: 重ねるハザードマップ)。1階の設備・在庫・車両の毀損と、長期の操業停止が想定される。
【カネ】操業停止期間中の売上減少と、復旧費用(設備更新・清掃・廃棄)の発生が想定される。
【情報】1階サーバー・紙台帳の水損により、顧客情報・受発注データの喪失が想定される。
【その他】取引先・仕入先も同一流域にあり、サプライチェーン全体の停滞が想定される。
【モノ】本社(△△県□□市)は洪水浸水想定区域内(想定最大浸水深3.0〜5.0m・浸水継続時間2週間以上、出典: 重ねるハザードマップ)。1階の設備・在庫・車両の毀損と、長期の操業停止が想定される。
【カネ】操業停止期間中の売上減少と、復旧費用(設備更新・清掃・廃棄)の発生が想定される。
【情報】1階サーバー・紙台帳の水損により、顧客情報・受発注データの喪失が想定される。
【その他】取引先・仕入先も同一流域にあり、サプライチェーン全体の停滞が想定される。
※数値・内容は例です。実際の拠点の判定値に置き換え、自社の実態に合わせて記載してください。本記事は記載内容の十分性・認定を保証するものではありません。 最終確認は公式の策定手引きで。
4. 数値集めを時短する
上の表の数値は、地図を1枚ずつ開いて凡例と照合しても集められますが、拠点住所を入れるだけで7災害分をまとめて確認することもできます(無料)。 複数拠点の場合は住所リストの一括判定が便利です。
出典: 国土地理院・重ねるハザードマップ/J-SHIS(防災科研)/中小企業基盤整備機構「事業継続力強化計画」策定解説。 判定は公開データに基づく参考情報です。|運営者情報